いつもの蔡國強氏の作品がそうであるように、今回のプロジェクトの行方も五里霧中です。飛行船を使うという発想があり、それがベースになることは確かです。
当初はDEMETERのキャンペーンをかねて日本中を飛行船でキャラバンするという壮大なプランがありました。しかし、それには莫大な費用がかかることが発覚。さまざまなプランが検討された結果、現在は、会場に係留させた状態で飛行船を利用するプランに落ち着きそうです。
しかし、そのプランが実現するにも、中国から飛行船の材料を運び込み、技術者を呼ぶなど、いくつかの課題があり、スタッフはけっこうヒヤヒヤ、ドキドキ。ところが、蔡國強氏はいたってマイペース。彼が持っているダイナミズムとニュートラルなキャラクターのギャップがスタッフをはじめとする身近な人間にとっては興味深く、そして、彼の魅力にぐいぐいと吸い寄せられるのだそうです。そして、蔡強國のビジョンを実現させるために力を尽くさざるをえないような気持になるから不思議です。
さて、蔡國強は現在、妹さんの結婚式に出席するために故郷である中国福建省に帰っています。そこで、蔡さんは妹さんの結婚を祝福するために花火を上げるのだそうです(5月9日)。また、5月25日から9月23日までをかけて箱根彫刻の森美術館にてインスタレーションを行ないます(詳細は下記URLから)。茶室を使った展示で、茶室の中でフィルムを上映するというユニークな作品です。こちらのほうもぜひ。
また、飛行船を使ってどんなことができるかも検討中ということです。いいアイデアがあったら上記の「I LOVE DEMETER!」で蔡氏に応募してみてはいかが? 実現するかもしれませんね。
◇「蔡國強の茶室」展が行われる 箱根の森のHP
OPEN-AIR
http://www.hakone-oam.or.jp/new/chashitsu.html
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