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2002年07月19日(水曜日)
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第一回木馬競馬 木馬は人々をヒートさせることができたか!?
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川俣氏の進行のもと、木馬競馬というこの奇妙なイベントは和気あいあいとしたムードの中で進められました。虚実皮膜、どこまでが現実で何処までが虚構といえるのだろうか? メディアの中の虚構と現実、ネットの中の世界と現実、消費構造の中のイメージと製品の実体…。虚実はいつも、僕達の暮らしについてきます。青空の下で観衆が集まるのは、現実の帯広競馬場。騎手も帯広畜産大学の乗馬クラブからかけつけた馬の乗り手。さらに、ファンファーレもアナウンサーも本物。ただ、馬だけが生きている馬ではなく、木馬。そして、木馬券もちゃんと発行し、それぞれおもいの馬にかけることができる。
そんな奇妙な状況とはお構いなしに、川俣氏は嬉々とした様子でイベントを進行。出場する5頭の木馬にはちゃんと馬名があって、「帯広スカイ」「トカチ帝王」「岩見沢オロシ」「ダイセツ旭川」「ホッカイ北見」と本格的。たかが、木馬という出発点から、攻めよるように本物らしく構築していく。
さて、ファンファーレを合図にそれぞれの木馬が駆け出す。5人の騎手は巧みに、しかし、どことなくぎこちなく(笑)木馬をあやつる。せっかく、出だしがよくても、方向がずれると、騎手は自ら馬を降りて、エッサ!と方向を修正しなくてはならない。
そんな様子に、観客は爆笑したり、自分がかけた木馬を応援したり、けっこうな盛り上がりを見せました。「木馬競馬…おもろいんやろか?」と僕の有人のT氏はそうひとりごちました。それはそうなんだけど、川俣氏がどこまで真面目でどこまでお遊びなのか、そして虚実皮膜というかその匙加減が作品なんでしょうか。
こうして、レースが終わって心がヒートして、口々に感想をもらしながら観客は木馬競馬場を後に。夏の北海道といえど、かなり厳しい日差しの元にぽつねんと残された木馬が取り残される。その様子が、なんとなく寂しげです。本物ではないということが、心のどこかに響くということが少しだけ分かった感じがしました。
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