artists

top
総合情報 帯広情報 アーティスト プロセス
カフェ コラム メモ 掲示板
問い合わせ プレスリリース ボランティア メールマガジン










nIALL Project_帯広 /ワンダーランドスケープ、ニアルカフェ、青空クリック、SEEKING -terior、ピンナップ・シティ等
nIALL Project_Obihiro / wonder-land-scape, nIALL Cafe, Click in "Aozora", SEEKING-terior, Pin-up City

異なる領域の3名の作家により始動された本プロジェクトは、独特な住宅供給手法によって形成された帯広の郊外風景に着眼し、その形成過程における主体の“関わり合いかた”の可能性を開拓してきた。誰もが風景の形成において“参加者”であり“責任者”でもあるという事実に対してより自覚的になれる仕掛けとして、競馬場内約4ヘクタールの敷地に発表された「住宅展示場」をはじめ、その制作プロセスとしてのワークショップ「ワンダーランドスケープ」、会期中に行われるイベント「青空クリック」「SEEKING-terior」「ピンナップ・シティ」等、そしてそれらのイベント会場としても機能する「ニアルカフェ」―これら複数の活動が相互に作用しながら、全体としてもひとつの活動体として今もなお成長し続けているプロジェクトがnIALL Project_帯広なのである。
ただし、競馬場内に発表された「住宅展示場」には完成された住宅はひとつもない。そこにちりばめられているものは住宅の断片であり、そこから先の風景を描くのは、訪れた人自身に委ねられている。

詳しくはnIALL(二アル)プロジェクトのHPをご覧ください。





青空クリック
青空クリック、つまり「青空」=野外空間において、「クリック」=「デジタル作業」を行うこと。言いかえると、キャンバスと絵の具、イーゼルの代わりに、デジタルカメラとコンピュータをもってスケッチを試みる。
『デメーテル』会場内のnIALLプロジェクトの敷地で3泊4日の野外生活を営みながら、参加者とともに映像ドキュメントを制作・発表する。
●8月8日(木)〜11日(日)
●定員 20名

SEEKING-terior
日本の近代建売住宅の特徴を見るためのインスタレーション。
壁素材そのものが表面材として用いられていた日本古来の様式に西洋式の工法が導入されて以降、膨大な種類のクロスが生産流通されている。それらクロスを接写した映像をコアカフェ内装にプロジェクションし、多様なクロスカルチャー!?の現状を眺め見るための装置や、ユニットバスの内部でスピーカーを用いてプラスチック空間を反響させる装置など、3日間ニアルカフェ内に用意される。
●8月2日(金)〜4日(日)

ピンナップ・シティ
20年間に及ぶ「かちまいホームセンター(住宅展示場)」のすべての計画地を番号で明示した帯広市全域の航空写真画像を用い、コンピュータ・ゲーム上で観客が遊覧飛行を行う。今回のnIALL作品のきっかけとなった帯広市郊外の全貌を公開する。
●『デメーテル』会期中デメーテル・カフェ内に常設。

★これらのイベントのほか、こどもを対象とした「スケッチ大会」(7月26日)、建築ワークショップ「Post-it」(8月12〜18日)などを予定している。

●●『nIALL Project_帯広』に関する問い合わせ先  
  TEL:070-5579-4007(nIALL直通)e-mail:kohei_tkhs@mac.com





© Hiroyuki Matsukage

中村政人
1963年 秋田生まれ。
現東京在住。

アーティストでありながら、「コマンドN」というノンプロフィットの組織を運営していて、様々な形式で活動を発表している。個人的な作品制作はもとより、オーガナイザーとしての活動自体も作品の一部と言えるだろう。アートとアートを取り巻く状況を、都市と絡めて相対的に考察し、作品を具現化している数少ないアーティストである。

近年の発表
2001 ヴェネツィアビエンナーレ(ヴェネツィア、イタリア)
2000 『低温火傷』(東京都現代美術館、東京)
1999 個展『美術の教育1999』(コマンドN/□、東京)
1999 第3回アジアパシフィックトリエンナーレ(シドニー、オーストラリア)
1998 個展 『QSC+mV』(広島市現代美術館、広島・SCAI THE BATHHOUSE、東京)
1996 個展『トラウマトラウマ』(SCAI THE BATHHOUSE、東京)


岸健太
1969年 東京生まれ。
現神奈川在住。

「建築」と「教育」という二つの領域を独自に融合させた制作活動を展開している。
対話形式の提案とそこで生成される多様な「出来事」の編集、さらにその応用までの一連のプロセスが、作品として位置づけられる。
さまざまな計画を誘導する新たなリファレンス領域の開発を試みる建築家。

近年の活動
2000 作品『URBAN ANCHORING』(アルヴァ・アアルト・国際建築シンポジウム&ワークショップ、ヘルシンキ、フィンランド)
1999 ワークショップ主催『TOKYO 500m by 500m』(東京芸術大学、東京)
1998 ワークショップ主催『URBAN CLOUD』(Temasek Polytechnic、シンガポール)
1998 ワークショップ主催『IMAGINALY BEINGS』(LaSalle-SIA College of the Arts、シンガポール)
1998 作品『STILL MOVING』(Cranbrook Art museum、デトロイト、米国)
1997 作品『THE GARDEN OF FORMS』(Cranbrook Forum gallery、デトロイト、米国)


田中陽明
1970年 福井生まれ。
現東京在住。

flow-media ambience redesignという様々なジャンルのアーティストたちによって緩やかにオーガナイズされたメディアアートプロジェクトを運営している。flowは、最初に仮説の中に終始する「アート」という形式で問題提起をし、その問いを検証して得た解答を「デザイン」の領域で具現化し、問題解決に導き社会に還元していく必要性を感じている。こういった一連のプロセス自体がflowの作品であり、日常の生活環境をよりフレキシブルに改善していくことを目的とし活動している。

近年の活動
2001 (仮)生命と環境の博物館のアートディレクション (鹿児島)
2001 『artstalker―超領域』(日仏会館、東京)
2000 R5Rプロジェクト(東京)
1999 『fancy dance―日本の現代美術の現在』(「アートソンジュ美術館」ソウル、韓国)
1999 『Beach House Project』を企画・運営(神奈川)
1999 『dot.jp』(ニューヨーク近代美術館、ニューヨーク、米国)