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Sky TV(2002)

今回のオノ・ヨーコの『Sky TV』の原型となったものは、1966年に発表された『Sky TV』という作品で、彼女の最も初期のビデオインスターレーションのひとつとなるものだ。1台のビデオカメラが屋上や窓の外に設置され、ただ、空を写す。その映像が、ギャラリー内のテレビモニターに映し出される。空の実況中継といえるものだ。
今回はその発展型で、空に向けられた9台のテレビカメラが帯広の空を写し、競馬場内に点在した81台のモニターに空のかけらが映し出される。
作家は、今回の展示に際して次のように語った。
「空の向こうから来ているパワーみたいなものを、みんな持っているのではないですか?みんな、それを受け取れる。ただ、忘れている。どうぞ覚えていてください。思い出してくださいという気持ちなのです。テレビがあって、空と対面するわけでしょう。見上げるのではなくて。対面したときに、あっそうだ、もう一つ強いコネクションがあったのだなということを覚えていていただきたい。思い出していただきたい」

北海道テレフォンピース(2002)

電話器が一台。この電話番号を知っているのはオノ・ヨーコだけ。「電話が鳴ったらとってください。オノ・ヨーコです」 偶然そこに居合わせた者と作家だけの、1対1のコミュニケーションによって成立する作品。





AMAZE,1971


Ceiling Painting,1966


1933年、東京生まれ。
現ニューヨーク在住。

「世界一名前が知られていて、作品が知られていないアーティスト」オノ・ヨーコ(*1)。故ジョン・レノンの夫人としてあまりにも有名だが、近年、アーティストとして再評価の声が高まっている。多岐にわたる表現の形態をとり、既成概念からの解放を呼びかける。彼女の作品と対峙するとき、あらゆるものと関係を結んで境界をはみ出していこうとする彼女の誘いに、人はつい応えたくなってしまう。

*1ジョン・レノンがヨーコを評した言葉。

近年の発表
2001 横浜トリエンナーレ(横浜)
2000 個展『YES YOKO ONO』(「ジャパンソサエティ・ギャラリー」ニューヨーク、「ヒューストン現代美術館」ヒューストン、「サンフランシスコ近代美術館」サンフランシスコ他巡回)
2000 シドニー・ビエンナーレ(シドニー、オーストラリア)